アニマルコミュニケーションのご案内

2015-04-21

シーザーミランのライブショー


またまたささやかな夢が叶っちゃった日

場所はQueens College



シーザーミランのライブショー!yay!


シーザーミランとはアメリカで犬のトレーニングの番組を持つメキシコ出身のドッグトレーナー。
初めてテレビ番組でみてから尊敬してやまない人だ。

なぜなら彼はやみくもに犬をしつけするのではなく、犬と人間のエネルギーを感じとって、犬の本能に沿ったトレーニングを犬と人間の両方にするからだ。

そして犬の問題行動は、犬が悪いのではなく、人間の責任であり、どういう人間のふるまいや発するエネルギーが犬にとって問題あるかを教えてくれる。


アニマルコミュニケーションでも動物の困った行動についてのコミュニケーションをすることがあり、動物の本当の気持ちやなぜそうするかの理由を動物に聞いて、もらった返事を飼い主さんに伝え、飼い主さんの感情や理解や行動に変化が現れると動物の態度も変化することは多々あるのだが、時々どうしてもコミュニケーションと飼い主さんの微々たる行動の変化だけでは結果に出てこないことがある。
もっと動物の本能的な行動への理解とそれを肌で感じることと、人間の行動の修正、何度も何度も繰り返して行う根気が必要な時があるのだ。
特にメールだけでやっていると限界を感じることがある。
そんな時は「よかったらシーザーミランという人のビデオを参考にしてみてください」とおすすめすることがある。


ここ最近、出会うわんちゃんが私に撫でてもらいたがるようにぐいぐい寄ってきたり、目の前にゴロン〜となってくれてうれしく思うことが続いた。

ニューヨーカーは忙しい人が多いので、犬が体をくの字の曲げてこちらに来たがっていても「ほら、行くわよ!」とそそくさと引っ張られて行ってまうことが少なくない。
もし撫でさせてくれても琴がヤキモチやいて吠え出すから、なかなかよそのわんちゃんをゆっくりナデナデできないのが犬好きには悲しい実情なのだ。

タイミングがうまいこといった時たくさんナデナデできてデレデレする私。
私に甘えるわんちゃんをみて
「なかなかこの子にはかまってやれてなくて。だから甘えているんだね…」と言う飼い主さん。
撫でられてナハナハと喜んでいる犬。

でも、ふと思った。
私は犬を撫でてあげたの?
いや、犬が私に撫でさせてくれたんじゃないかなぁ?

犬は人に撫でられてもちろんうれしい気持ちもあるだろうけれど、自分を撫でさせて人をハッピーにできてうれしい気持ちも強いんじゃないかな?と。

犬が一番うれしい言葉は「You make me happy!」なんじゃないかな?と。


以前、琴とふたりきりで散歩に行って帰ってきた夫に
「今エレベーターで琴に何があったか琴に聞いてごらん」
というアニマルコミュニケーションのミニテスト(笑)をされて、琴に聞いてみたら
「女の人にYou make me happy!って言われたよ!」
という答えが返ってきたと感じた。

夫に確認すると「ああ、そういえばそうも言われてたな」と言った。
夫は他のこと、例えば「いつもきれいにしているね」とか「とても可愛いね」と言われたことを伝えようと思っていたようだけれど、琴にとっては私に伝えてきたことが一番印象が強かったことなのだと思った。

犬は、人をハッピーにしたい。
それが彼らの喜びであり、やりがいのあること。
人がハッピーだと犬もハッピーなのだ。


さて、話は戻って…
会場が暗転し、シーザーミランが登場! わー、生シーザー!
テレビのまんま、エネルギッシュでにこやか。

ショーが始まるやいなや彼が
「Dogs want to make people happy!」
と言ったので、びっくりした。
シンクロ!

私は「そう、そうなんだよねぇ!」と心の中で膝を打った。


ときめきの生シーザー!
ボールのとりこのわんちゃんをトレーニング中


これは食いしん坊くんが食べ物の匂いに惑わされなくなるトレーニング中


このわんちゃん達は現在レスキューにいる子たち。adoptされるのを待っている。

まず最初はレスキューのスタッフが犬を連れてステージを歩くが、犬たちはぴょんこぴょんこ飛び跳ねたり、ぐいぐい引っ張っぱるような行動をとる。

これがシーザーにかかると、みんなものの数秒〜数十秒で行動が修正される。あっという間に望ましい状態に到達。犬も落ち着いている。さすがだ〜!生シッだ〜!

しかも、なぜ犬たちがそうなるか、人間も十分に納得できるのである。決してマジックではないのだ。


番組にも度々出てくるシーザーさんちのピットブルJuniorと
ポメラニアンBensonも!愛らしく軽快に動き回っていた


シーザーはとにかくポジティブでパワフルな輝きを放つ人で、みている自分も元気になる。

飼い主の典型的ダメ行動の模写がものすごくうまくて会場大爆笑。

犬に引っ張られて歩く人、
Stay!とかLeave it!をしつこく何度も大声で言っている人、
リードをくるくるくるっと手に巻きつけぎゅっとタイトに持たないと犬をキープできない人などなど。

テレビでいつも言っていることの復習ではあったが、すっきりキーワードを把握することができた。

犬にとって大切なのは匂いとエネルギー。まずはこれ。声かけやタッチやアイコンタクトはその次。
エネルギーは意図と感情の両方で成り立っている。そのふたつがバラバラだと犬は混乱する。
明確な意図と安定した感情をもって初めて犬に通じ、犬も安心してついてきてくれる。
犬はいいリーダーがいると安定する。


パンフレット


私も決して彼の言う「穏やかで毅然とした飼い主」でいつもいられているわけではない。
努力はしているつもりだが、女はホルモンに振り回される生き物ですからねぇ(笑)

でも出来る限り犬の気持ちと本能に寄り添った、時に犬の時間の流れに乗っかって待つことができる人でありたいと願い続けている。


アフリカで暮らした時にいた10匹の犬たちといっしょになって草の上に寝転び、自分の全身を犬に嗅がせ、自分も犬の毛に顔をうずめて匂いを嗅ぎ、いっしょに転げ回って遊び、いっしょに遠吠えをし(笑)、犬小屋にいっしょに入り、犬と見つめあい、庭を練り歩いてヘビやカエルやトカゲを見つけた日々は間違いなく本能的な日々で、今の私に根付いているものだと思う。
その頃は、テレパシーでお話、なんてしてなかったけれど、とても犬に近くて子供の私なりに犬と通じ合っていたと思う。


今は都会で都会的生活をし、その中でアニマルコミュニケーションをやっていて、動物とのコミュニケーションツールとしてついつい言葉やテレパシーにおける映像にたよっている自分に気づいて反省する。

もっと野生的で、気配だけで動物と会話をしていていいはずだ。

そんな原始的であるべきことをシーザーは思い出させてくれてシンプルになれるから、シーザーが好きなんだと思う。


琴が家の中でチッチしてくれなくっても、いいんだい(笑)