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2010-09-01

犬の海外渡航その1

今日は日本からアメリカに犬を連れて行く話です。


我が家には小型犬(ポメラニアン)がいます。14歳と6歳です。
飛行機の機内に持ち込んで渡米するケースです。
(2010年現在の我が家のケースですので、変更点やそれぞれワンちゃんによって違うこともあるか思いますのでご了承ください)


1.ニューヨーク直行便で機内に2匹持ち込める飛行機を探し、早めに予約する。
航空会社、航空路、機材、搭乗クラスによって条件が違うのでよく調べることが大切です。
2010年現在、NY直行便で機内に犬持ち込みOKはデルタ航空のみでした。
(JAL・ANAは機内持ち込み不可、UAは直行便なし、アメリカンはNY便は持ち込み不可、コンチネンタルは機材により不可でした)
デルタのビジネスエリート(ビジネスクラス)は2匹まで持ち込み可なので、さっさと予約しないといけません。また、ホームページに書いてあっても、実際に航空会社に電話して本当に持ち込み可か、バッグの大きさの条件など聞いた方かよいです。デルタ航空の場合はバッグのサイズまではホームページに記載されていなかったので、電話で聞きました。


2.犬に狂犬病ワクチン・混合ワクチンを接種、マイクロチップを挿入する。
うちは8月に渡米予定でしたので、4月に狂犬病ワクチンとマイクロチップ(AVID)、5月に8種混合ワクチンを打ちました。(3ヶ月前までには準備を終えた方がいいかと思いそうしました)
2年以内に日本に帰国する予定がある場合は狂犬病ワクチンは渡米前に2度接種し抗体検査を受けなければなりません。我が家は2年以内に帰国する予定がないので1回だけ打ちました。またUSDAのサイト内を調べたところNY州は実は老犬に対しては狂犬病ワクチン接種を強制していない一文がありましたが、日米の検疫官の知識もまちまちかと思い、もめるといやなので打ちました。
混合ワクチンには犬レプトスピラ(カニコーラ)が入っている必要があります。
マイクロチップは本来日本に帰国した際に検疫を通すために必要で、日本出国に際し義務化されているようです。
マイクロチップの針はぶっといです。14歳の子はへっちゃらでしたが、6歳の子はヒーヒー言ってました。14歳の子には結構長い間かさぶたが残っていました。


3.成田空港の動物検疫所に電話をして渡航当日の予約を取り、渡米1週間前までに『犬の輸出検査申請書』・ワクチン接種証明書・マイクロチップ挿入証明書をFAXする。
成田空港の動物検疫所(ターミナル別なので搭乗便によって場所が違う)に事前に電話をしておくと安心です。親切に教えてくださいます。渡航日時を伝え、当日何時くらいに検疫所に行けばいいか相談し予約します。(私はすっかり忘れていてぎりぎり1週間前に思い出しました)
動物検疫所のホームページから正式名『狂犬病予防法及び家畜伝染病予防法に基づく犬の輸出検査申請書』というものをダウンロードして犬毎に記入し、成田検疫所にFAXします。マイクロチップの番号や種類、ワクチンの名前や会社名、搭乗機の便名なども必要です。ワクチン関連でわかりにくいところは獣医さんに聞くといいでしょう。
申請書に加え、獣医さんでもらう狂犬病と混合ワクチン接種証明書とマイクロチップ挿入証明書をFAXするように成田検疫所から電話がかかってきました。(これは検疫側がスムースに手続きを進めるためらしい)
マイクロチップ挿入証明書というものを動物病院から受け取っておらず、チップを入れた時に獣医師からもらったAIPO(動物ID普及推進会議)の申込書に動物病院側の記入・捺印した欄があったので、その申込書と、マイクロチップのバーコードシールの2種類でOKか検疫所の方に電話で聞き、OKをいただきました。


4.渡航当日、成田空港の動物検疫所に行き健康チェックを受け、『犬の輸出検疫証明書』を発行してもらう。
動物検疫所の輸出検査受付時間内(8:30〜17:00)でしたら当日検疫所で健康チェックを受ければ大丈夫です。もし時間外でしたら事前にかかりつけ獣医師による健康診断書が必要です。うちは時間内だったので、現場のチェックだけでOKでした。
簡単な身体検査のあと、すぐ英語の検疫証明書を発行されます。検疫証明書はORIGINAL(本紙)とCOPY(写し)が渡されます。ORIGINALを米国の検疫で提出するよう言われます。
また帰国の際の、犬の日本への輸入における注意事項も教えてくださいます…があまり頭に入りませんでした(笑)。でも説明されたプリントをいただきました。


5.飛行機に乗る。
午後のフライトだったので、朝ごはんにドライフードを食べさせ、水を普通に飲ませました。でもお昼くらいからは水は少なめにしました。空港の外に出て時々トイレをさせました。夏の暑い時なので喉が渇き過ぎないか心配でした。
搭乗1時間前からは完全に閉めたバッグに入りっぱなしです。バッグはアメリカのSHERPA BAGのMサイズでした。ソフトキャリーです。
機内では基本的に食事や水を与えません。ただ6歳の方は1度だけ、機内でもらうミネラルウォーターのボトルキャップ1杯分だけの水をあげました。あげすぎるとごくごく飲んでしまいそうなので1杯だけなめるように。
14歳の子はずっと爆睡、6歳の子は時々ハァハァ言って緊張していたり、眠ったり、の繰り返し。トイレは一切しませんでした。鳴きも暴れもせず大人しく耐えてくれました。


6.JFK到着、入国審査の後、犬の検疫担当官のところへ行く。
アメリカの検疫官は犬を見るなり「OH!Dog!!!」と奇声?をあげ「わかっている人に聞いた方がいいから待ってて」と言って隣の検疫官のところへ行ってしまいした。「(君はわからんのかね)」と内心つっこみましたが、ほどなく戻って来た検疫官は『犬の輸出検疫証明書』をフフン、と鼻歌まじりにチェックして「OK!!!」と陽気に証明書を戻してくれました。「(は?オリジナルは提出するんじゃないの?)」とまたまた内心思いましたが、ま、いっか、と受け流してそのまま通過しました。祝。


7.DOG RELEASEの場所へ連れて行っておトイレさせる。
デルタ航空の方に『DOG RELEASE』の場所があるのでそこでトイレさせるといい、と教えてもらったので、そこを目指しました。空港の建物を出てしばらく歩くとドッグランのように仕切られた場所があり、そこでおトイレをさせました。北米大陸第一歩はおトイレだったわんこたち。




尚、デルタ航空とはすったもんだがありましたので、それは次の記事『犬の海外渡航その2』に載せます。




注意:渡航条件・手続き・条例等は変更の可能性があり、また個々のケースによって相違がある可能性があります。当ブログ上の情報はあくまでも一例として提供させていただいています。必ず各自でお調べになりご判断ください。当方で責任は一切取れませんのでご了承ください