アニマルコミュニケーションのご案内

2016-04-03

NYでやっておきたかったこと

「日本に帰るまでにこれだけはNYでやりたい、行きたいところってどこかある?」と何度か聞かれるが、一か所を除いて、無い。

もちろん行ってみたいと思っていたところは多々残っているが、できないならいいや、という感じ。

でも、風太のcrematoryだけはどうしても行っておきたかった。何がなんでも行くと決めていた。


犬のcremationはアメリカでももちろん付き添えるのだが、風太がなくなった時の私は、友達から前もって聞いていた「こっちでは病院から直接bodyをcrematoryに運んでくれて、ashが病院に戻ってきてそれを受け取る」という情報にたよった。

5年前の5月の朝、風太が空の下カートの中で息を引き取ったあしで病院へ行きドクターに確認してもらい、個室でしばしお別れタイムを設けてもらい、そこでcremationの手続きを取った。

書類をみると、crematoryの住所がロングアイランドで驚いた。
なぜなら風太とは1995年にロングアイランドのペットショップで出会ったからだ。
「おいおい、ロングアイランドから来てロングアイランドから飛び立つとは、お風よ、出来過ぎ!」と悲しみの中で感心した。

あの時は今回NYに住み始めてまだ8ヶ月で、あの感情の中で納得のいくcrematoryを探すなど、情けないが私にはそんな余裕はまったくなかったといえる。
風太の魂が体を抜け出した後私達の元にいたのはわかったので体自体にはそんなに執着していなかった。

しかしながら後から「やっぱりcremationに立ち会いたかった、風太の体の最後をちゃんと見送りたかった」と強く思い、とても後悔した。
想像しては執着がつのるばかり。

幸い、ashと共に届いたパンフレットを見ると、きれいでちゃんとした場所だったことがわかったのでほっとした。


で、今になってその場所に行こうと計画するもいつもなんだかんだで流れてしまう。
まるで風太が「やめてくれよー、今更」と言っているようだった。

もういよいよ行っとかないと帰国日が来てしまうぞ!という時、大雨だったけれど決行することにした。
もともと「もの悲しいから雨の日は行くのをやめよう」と言っていたので、ひょっとすると阻止しようとする風太マジックの雨かも知れないが、ごめん、風太、こればっかりは反対をおしきらせてもらう!もの悲しくたっていいや!

車で向かうも、雨あしは強く道路も混み、一般開放時間はお昼までだったので間に合うかあやしくなってきた…

間に合わなかったら、風太殿の勝ちってことで。

間に合っちゃった 笑
Regency Forest Pet Memorial

お馬さんも送ってくれるらしい

間に合ったんだけれど、大雨で車から降りる気にはなれず、車中からぐるーっと見学。


どこからどうやって入ったのかな、とか想像を巡らせながら。
そしておだやかな場所でよかった、と確認しながら。

ゆらゆらした空気をみて、あそこか、と思う
この日も送られた子たちがいたのだろう


風太は、琴にせめてここの地面を歩かせたくなかったのかな、と思った。
(琴は帰宅後珍しく二回も戻した。風太に「おふくろには今、守るべきことがあるんだよ」と言われた気がした。)


で、帰り道すっかり雨は上がり。

勝敗は引き分けか



気が済んだ。

これで、NYでやるべきことはやった。


しょうがねーなー おふくろは