アニマルコミュニケーションのご案内

2015-02-22

居心地のいいレストランとわるいコンサート


Toroという、お寿司屋さんじゃなくてタパス屋さんで食事。

入り口がとてもわかりづらく、「ここ?」と思う扉を恐る恐る開けて、「ここ?」という通路を不安げに歩いて、もう一回「ここ?」という扉を勇気を出して開けてようやく、


あら おしゃれなNY的空間が!
ほっ

早い時間なので空いているがこのあと難なく満員になる


ハモンセラ〜ノ


ロブスターとウニのシチュー
これはとても美味!絶対頼むべき!


ミニイカと卵
これは冷めてて苦くてイマイチかな

「どうでした?!」と店員さんが聞くので「冷めてましたよ」と言ったら「もういっこ持って来ましょか?!」って言ってくれたけど、要らないよぉ〜


ダックのグリル・マスタードソースの写真が無いがこれも美味。


牡蠣
ソース美味!


とうもろこし
形状はやや食べにくいが美味


なかなか美味しく居心地いいお店だった。次回は是非パエリアをいただいてみたい。


このあと、すぐ近くのHighline BallroomへLauryn Hillのコンサートを見に行った。

事前に「テクニカルイシューで開場が1時間半遅れる」との連絡があったが、実際はそれどころでなく、氷点下の寒空の中、更に1時間以上待たされた。今の極寒ニューヨークでこれは苦行。

ようやく会場に入って、更に開演まで2時間待たされた。前座も無い。
立ち見席だったので、ぼーっと立ちながらテーブル席で飲食している人々を眺めているしかない。
立ち見席といっても$125もする。テーブルに座ったら$200とか$300とかですよ、確か。食事代別。
グラミー賞歌手だからそんなものなのかと甘んじて受け入れたわけだ。

夜も10時半頃になってようやくショーが始まった。我々は何時間も立っていたわけだが、ローリンヒルは一言の謝罪の言葉もなくソファに座りながらギター片手に歌い始めた。

まぁ、開始が遅れるのはよくあるからよしとしましょう。最高の音を送るためにこだわったのだと受け入れましょう。ところが、ここからがひどかった。

ローリンヒルは、演奏が始まってすぐ、音響スタッフからバンド、コーラス全員に対して歌いながら腕をブンブン振り回して指示を出し続けるのだ。「音量を上げて、下げて、演奏を止めて、弾いて、歌って、黙って、叩いて、もっと抑えて、甘く歌って、マイク、イヤホンを調整して」などなど…当然ボーカルも集中力を欠きおざなりに流すように歌う。

しょっちゅうスタッフがステージに呼び出され、曲の切れ目はぶつ切り状態。
観客は置いてけぼりでアーティストとオーディエンスのコネクションは完全に切れている。なんとも居心地が悪い。

確かに音響もうまくいってないようで、楽器のボリュームが異常に上がったり下がったりしていた。

私は「リハーサルでも見てるのか?」という気持ちになった。
そのうち観客も集中力を欠き、気づくとざわざわと雑談する声ばかりが大きくなっていく。

夫と「ひどいね…」と何度言い合っただろう。
こんな最低なステージは初めて見た。


彼女のアルバムといえば、'98年の『The Miseducation of Lauryn Hill』が有名だ。なんてったってグラミー賞5部門受賞という、女性アーティストの最多受賞記録を作ったアルバム。かっこよくて、それはそれは聴き込んだものだった。


今の彼女は、はっきり言って、プロとして失格だと思う。


これは好き嫌いの問題になるが、昔の曲に施した新しいアレンジも好きじゃなかった。
ラップはうまかったし、ちゃんとはまればいい演奏なんだろうな、と思わせるふしはあったけれど…


なんだかな、という気持ちのまま夜中の12時近くなり、琴と約束した帰宅時間もあるし、腰も痛いし、聴きたかったZionをやったのでそこで途中退場した。


今まで行ったコンサートの中で最もプロフェッショナリズムに欠ける不快なものであった。


チケットを販売するTicketmasterのサイトには、アーティストのコンサートの感想レビューが投稿されているが、今日読んでみるとローリンヒルのは軒並み批判的なものばかりだった。

別の日別の場所でやった数々のライブでも、私がこの日見た状態とほとんど同じだったようで、開始がテクニカルイシューと言って大幅に遅れ、サウンドチェックしっぱなしでプレーヤー達に指示しっぱなし、もう二度と行きたくない、という意見だった。

なんだ、常習犯かー(笑)


気を取り直して、3月のMaroon5を楽しみにしよーっと!