「あれ?もう一匹、この子のブラザーかシスターがいなかった?」
と聞いてくれました。
風太のことです。
風太のことを覚えていてくれたということ、今もこうして聞いてきてくれること、両方がとってもうれしいです。
とっても、とっても。
こんなふうにカートに乗って、
エレベーターに搭乗していました
ポメラニアン・セットがカートに鎮座している姿は、ニューヨーカーたちには衝撃的だったようです。
テレビを観ているこっちゃん。ププ
我が家の不思議ちゃん・こっちゃんは、時々、キッチン横の廊下をひとりで笑いながらベッドルームへと通過していきます。キッチンで働く私を流し見しつつ。
顔つきとしては大体こんな感じで
先日も、キッチンで洗いものをしていた時にその気配を感じたので、
リビングにいる夫に
リビングにいる夫に
「今、不思議ちゃんがベッドルームに行ったよ〜」
と言うと、夫が
「えー?琴、ここにいるよー」
と返してきました。
へ?絶対、絶対、今、横を通過していったのに〜?!
…もしかして、風太?
ワーイ、そういうことにしよう。
では、“通過したのは風太”ということで、一方“風太を通過したもの”とは何でしょう?
これです
パールのピアス。直径9mmくらいあります
向かって右側が、風太の体内を通過したものです。
胃液で消化されて、若干小さくなっているのがおわかりでしょうか。
若い頃、まだ大酒飲みだった私は、夫と飲んだくれて夜中にアッパーイーストのアパートに帰ってきて、コートを着たままベッドに倒れ込み、朝まで爆睡していました。
その頃まだ子犬だったと思われる風太をサークルから出して、人間のベッドに乗せたまま。(あぶないのぅ…)
朝起きると、コートのボタンが取れていて、生地に穴が開いていました。
耳元を触ると、ピアスが一個ありませんでした。
風太のしわざだと、すぐに気づきました。
長い長いお留守番を夜中までひとりで頑張っていたのに、帰ってきたパパとママは酒臭い上にろくに自分を構わず爆睡。
「なんだよーっ!ひまだ、ひまだ、ひまだーーーっ!つまんなーい!」と思った風太の目に、丸いものたちが目に入り、格好のひまつぶしの餌食となったのでしょう。
コートからボタンをはぎ取り、耳からピアスを抜き取り、しっかり楽しんでとても満足していっしょに眠ったと思われます。
ボタンはその辺に転がっていましたが、ピアスがいくら探しても見つかりませんでした。
それから私は、Wee Wee Padできばる風太を毎度必死に見つめ、排出が終るとを割り箸でブツをこねくり、ピアスが入っていやしないかと探すことを繰り返しました。
…そして、とうとう!
出ましたよ! パールのピアス!
やっぱり風太が食べていたのだったー
無事出てきて、ヨカッタ〜!
(留め金の方は見つからなかったのですが)
ピアスのはりがささったりしなくて本当によかった、と思いました。
マァ、真珠はあまり消化されない情報です。
不注意で無謀で無知な親だった私。
不整脈や血便、脱毛症や咳があって、実は身体があまり強くなかったかもしれない風太。
それでも15年と8ヶ月も生きてくれたんだよねー
すごいねー ありがとねー
一年前の今日の風太殿