先日、福島の牛の米国への出荷再開、というニュースがやっていた。
出荷が止まっていたのは口蹄疫が原因だったようだけれど、
現在福島産のものについては放射性物資の問題で売り上げも上がらないであろうから
今回米国が輸入を認めてくれたことは喜ばしいことなのだろう。
風評被害を気にせず、検査して公正に輸入を認める米国の姿勢には感謝だ。
でも、テレビ画面に映った、トラックに乗せられた牛たちの瞳、口から出ている泡、かっちり縄で結ばれつながれている顔を見て、たまらなくなってしまった。
やっぱり、牛たちの悲しさとか不安とか無念さとか恐怖とかを感じてしまう。
やっぱり、お肉など食べないで済むならその方がいい、と思ってしまう。
ということで、
もう何度目よ?の個人的ベジタリアン希望シーズン到来。
情けないことに、私は何度も「ベジタリアンになりたい」時期を繰り返している。
牛肉食べないすき焼きだって、魚が乗っていないお寿司だって美味しく食べていた時もある。
でも自分の調理のレパートリーの少なさ、外食、人への気遣い、主婦としての役割、などの理由からどうしてもなし崩し的に食べてしまい、シーズン終了、なのだ。
実は、未だにスーパーのお肉売り場の前でいちいちぜぇぜぇしている。
お肉パックを手に取っては戻す、を繰り返す。
「うぅ、買いたくない、でも買わなきゃ」
と胸の中はしぼられている。
でも家族はお肉を好むし、犬も雑食とはいえ基本肉食だ。
私は専業主婦だから、みんなのためにちゃんとお料理しなくてはならない。
意を決して、お肉パックを手にする。
美味しいレストランに行ったら気にせずいろいろ頼む。
お出かけ中、お腹すいたらわなわなして歩けなくなるので、ホットドッグしかなかったら買ってしまう。
でも、動物たちの、こわいよ、かなしいよ、いやだよ、って心、感じているのに、
出荷前の生きている動物たちを見て泣くのに、
とさつのビデオみて嗚咽するのに、
どうして私は。
矛盾。葛藤。
もう、その葛藤に疲れた。
欲望と怠けと感情が入り交じって、そこんとこつらいですぜ、修行なんだね、と思う。
お肉を食べるのをやめればいいだけなんだけど。
あーでも調理はしなくてはならないし。人とレストラン行くし。
堂々巡りやん。
堂々巡るかもしれないけど、やっぱり自分はまたしばらくお肉やめよう。
ドードー巡ったっていいじゃん。
そう決めると、心がやすらぐのがわかる。
どうせすぐちょっとは食べなきゃならないシチュエーション来ちゃうんだけどね、
そこのところはゆるめにやる。
ヘタレな私のやり方?は、牛豚>鶏>魚貝>卵>乳製品と、だんだん少なくしていく感じ。とりあえず牛豚段階に入ろうと思います。
お菓子好きなので卵と乳製品をやめるのはまず無理であることは自覚しております…
Levain Bakeryの
オートミールスコーンと
ブリオッシュ