アニマルコミュニケーションのご案内

2013-11-08

ジャック


ある日、散歩から帰ってくると、
うちのドアの下に封筒が差し込んであった。

郵便は一階のポストだし、仮に配達が間違っていても、
受付にお願いしておけば正しい先に渡しなおしてくれる。


「なに、なに?苦情?私なんかやった?こないだの、あれ?」
とアタマの中がぐーるぐる。

差出人も書いていない。


以前、同じフロアの住人のドア下に
『少なくとも夜11時以降はテレビを音を下げなさい』
という紙が置いてあったのを目撃しているので若干緊張。
(うちじゃないですよ〜)




“Yuka-san”って、“さん”づけするって、日本人?だったら日本語で書くよね?

外人?誰よ。


中には新聞記事が


まぁ、この辺で
「ジャック?」
と気づくんですけど。


ジャックでした
(括弧内は名字とアパート番号)

ジャックは昔日本にいたことがあるから“さん”づけくらい知っているでしょう。
以前の記事のご近所さんとはジャックのことですから、
新聞記事のひとつも入れるでしょう。

ところで、なんて書いてあるの…? 

←interesting house 

かな?


矢印の先の◯で囲ってあるところに目をやると、


kotoの文字が


これが言いたくて、届けてくれたのか?


ついでにこの記事のライター名はYukaさんだったが
◯で囲ってはいなかったので
ジャックはそこには気づいていないらしい。


どう反応すればいいんだ…


うちの犬の名前が琴って覚えていてくれたのは嬉しい。
え、でもひょっとしてただ「楽器の琴が家にあるなんて面白いね!」って
言いたいだけのかな?


会ったら、
「記事ありがとう!読んだよ!琴って書いてあって可笑しいね!
ちなみにライターはゆかって人だよ!知ってた?!可笑しいね!
ついでに…うんぬん」

みたいに会話すればいいのかな?


エレベーターホールに出るたび、鉢合わせするかちょっぴりドキドキ。
いや、むしろとっとと鉢合わせたい。
家の中で私なりに反応しているのに、この反応っぷりをジャックは知らない。
無視していると思われるのも心外だ。
でも、わざわざピンポンしたり、お手紙を書き返すのも大げさだしなぁ…


ぐーるぐる。


ジャックは、優しくてアクティブな紳士です。