アニマルコミュニケーションのご案内

2010-09-23

ようやく

こちらに来て1ヶ月経ちました。

美味しい外食や、犬とのお散歩など楽しんでいますが、お買い物といえば必要必需品、という感じでそんなに楽しんでいない…年のせい?!(笑)
船便も届いていなく、家の修理が進まず、なんだかインテリアまで気がまわらず。

家の修理がほんとに進まなくて、正直へこむことが数度。

まず8月の終わりにアパートのマネジメントから夫のところへ「新しい住居はどうだーい?問題無いかーい?」というメールが来たので「問題ありありだっ」と返事してもらった。
改善してほしいのは、お風呂の水圧、バスタブの傷、洗濯乾燥機の扉の剥げとフィルターの焦げ。

まず、最初のハンディマン・ガイさんとマルコさん(仮名)が来て、盛大に水漏れしていたお風呂のカランを付け替えてくれたのは前記事の通り。バスタブと乾燥機の件は「ボスに言って」と言うので「言ってあるんだけどな…」と思いつつその日はさよなら。

しばらくほっとかれ、しびれを切らし、夫は修理担当ボスであるピー太郎くん(仮名)とコンタクトを取ってくれた。
「では、このピー太郎、直接確認に参りますっ」って言ったのに、ビーッと鳴ったドアの向こうに立っているのはピー太郎くんではなく、ワシントンくん(仮名)だった。
ワシントンくんはシャワーを見て「このシャワーヘッドは水圧を下げるんだよ」と言い(オリジナルは固定式だったので可動式のものにうちらで付け替えていた)私は「でももう少しなんとかならないか」と言ったら「ボスに言ってみるよ!」と言い帰ろうとするので「ちょ、バスタブと乾燥機の件は?!」と引き止めるとチェキラしてくれた。そして「うーん、乾燥機のフィルターはどのアパートメントでも焦げてるんだよ。バスタブは…ボスに言う」
またボスかよっ そして基本的に焦げる乾燥機って一体…

そしてそのまま音沙汰なく1週間過ぎ。

再びピー太郎くんとコンタクトが取れると彼は大風邪を引いて大不調らしい。
で、もう事が3週に渡っているのでなんだか忘却し始めており「えっと、なんだったけ?」とのたまう。
夫は辛抱強く「これとーあれとーそれがーまだ手つかずだよね?」と教える。
ちなみに3週の間にキッチンのお湯の出が鉛筆の細さほどになるという問題と、窓から雨漏りするという問題の2点が追加された。

そして次に派遣されてきたのはジョニ男くん。ジョニ男は一生懸命洗面所やキッチンの水道管を見てくれた。「管の空気を抜くために水流しっぱなしにしています」と言う。水道代は家賃込みなのでお好きにどうぞ。
そして「ほら、見て。キッチンのお湯の出、よくなったでしょ?!」と言うので見てみると確かにジョーっと出ている。おお、と思ったのも束の間、よくみるとお湯だけでなく水の蛇口も全開している。そりゃキッチンの水は元々普通に出てるんだから両方開ければ出ますがな。この辺で「ジョニ男、大丈夫なのか…」という不安がよぎる。
そしてその不安は的中し、キッチンのお湯はまったく出なくなってしまった。
ジョニ男は焦って「下のボイラーを見てくるっ」と言うので内心「オイっとんずらじゃするんじゃないでしょうね?!」と思って「戻ってくるわね?!」と念を押すと「戻ってくるよ!」と言ってドアを出て行ったが彼は戻ってくることはなかった。

一方、夫によるとボスのピー太郎は風邪が悪化してはやびけしてしまっていたという。
しばらくするとコンシアージュから電話があって「明朝、ガイさんか誰かが行きマース」というので、マァ初日に来たガイさんの方が出来る男と睨み、了承した。
ジョニ男め、逃げたな。

翌朝にこやかにガイさん登場。彼はちょっと日本語を知っていて犬の名前など聞いてきたりして打ち解けてきた。癒し系のフィリピン人だ。

しかしながら、ガイさんも苦戦。数時間にわたりキッチンにかかりきり。途中エディさんも加わりがんばってくれ、ようやく原因を突き止めた。キッチンの蛇口が交換され、めでたくお湯がどばーっと出始めた。

おっと兄さん、まだ帰っちゃいけねぇよ、さあ次、「窓の雨漏りは?」と聞くとガイさんはニヤニヤしながら「窓ちゃんと閉めてなかったんじゃないの?」とのたまう。彼は初日に私がパンを焦がしたことを知っているので私が多少おっちょこちょいだということを見抜いているっぽい。私は証拠写真を見せ、「だったら他のとこから漏れててもおかしくないよねっ?ねっ?」と的確なとどめを指し、なんとか修理の約束にこぎつける。

一方、前出のジョニ男は、キッチンの湯の件で自分では太刀打ちできずとんずらしたことを申し訳なく思っていたのか、きちんとバスタブの剥げと乾燥機の剥げを写真に収め、上司のピー太郎に報告していた。ジョニ男の行動はめでたく功を奏し、ピー太郎の重い腰をようやく上げさせ、バスタブ塗装業者が手配され、乾燥機の交換が申請された。

情けないことに、ガイくんが窓修理に派遣される朝、トイレが詰まる、という問題まで追加され、コーヒー涙味

ガイさん、うちに来るなり「鍵がドアの表に刺しっぱなしだよ?まさか昨日の夜から?」と教えてくれた。ああ、また私がおっちょこちょいだという確信を深めさせてしまった。
「ちがうよっ 鍵は朝の犬の散歩から帰ってからだよっ」とおかあさんに言い訳する子供のように弁明する。
ガイさんは手際よく窓を修理し、快くばっこん持参でトイレも直してくださいました。
トイレ詰まりも私のおっちょこちょい認定に加担か。

また、アパート全体の水道管の掃除もしてくれるよう手配してくれました。

はにかみながらチップを遠慮するガイさんに、眼光鋭く若干脅迫まがいで「今後もよろしくね、意味わかるよねっ( ̄ー+ ̄)」と言わんばかりに無理矢理受け取ってもらいました。

そんなこんなでまだ優雅にソファーだのライトだのまで気がまわらないんです。
夫もピー太郎との交渉がんばってくれていますし、私も夜な夜な涙し、現場でがっかりしたりほっとしたりしながらがんばってます。

ああ、アメリカにいるのね、と実感しながら。