明け方、風太の夢を見ました。
家中じゃかじゃか走っていて、
「あ、咳き込んじゃう」
と思うんだけど、
「もう肉体が無いから咳き込まないかも」
とも思って、
風太は、確かに咳き込まなくて、
喜んで、張り切って、家中を走っていました。
カーブではいっそう、足をじゃかじゃか。
呆然と見ているこっちゃん(笑)
そのうち、私は、
「ああ、これは私の空想なんだろうなぁ。もし、今、魂の風太がうちに来て走ったら、きっと咳き込まないもの。」
そんなふうに悟るのでした。
そのうち、風太が透けてきた気がしました。
透明な風太が、やっぱり喜んで、張り切って、家中を走っています。
「よかったなぁ。咳き込まなくて、よかったなぁ。」
と思っていました。
目が覚めて、
「やっぱり、夢だった。夢の中で更に夢みたいなもんだった。」
なんて思ったけど、にんまり笑っていました。
何度でも、夢に出てきて。
にんまりするから。
2010.11.1