なんて思いながら、おかまいなしに夕方のお散歩にでかけました。
しばらくして、「あ、来た…これはまずい…」と感じました。
体がわなわなしてきて、手足が震え、膝に力が入らず、脱力状態のようになってきたのです。
「ぬぬぬ…もう、一歩も歩けん、立ってられん」
と、道端のポールにつかまる私。
これって、低血糖状態の時の症状らしい。
要は
「ぬぬぬ…なんか、食べてくるんだった」
ってことです。
20代の頃から時々なる症状で、そのたび単に
「おなかすいて、わなわなする〜」
とか言ってたんですけどね。
なんとか、小さなスクエアにある椅子までたどりついて、座りました。
体をまっすぐするのが辛いので、テーブルにうつぶせになりつつ、
「な、なにかおなかに入れなくては…」と思い目に入ったのが、ストリートベンダーのナッツ屋さん。
香ばしくて甘いナッツを売っていて、ニューヨークの街角あちらこちらで見かけることができます。
あ、あそこまでなんとしても行くぞぅ…
無事ゲット。2ドル。
Nuts 4 Nutsって、「ナッツ狂いのためのナッツ」って言いたいんだろうけど、今の私には「おバカなあなたへのナッツ」と見える。
この低血糖状態って、本人は真剣にしんどいんだけど、基本的に空腹ってとこから来ているから、辛さを訴えようにもそこはかとない情けなさと恥ずかしさが漂うんですな。
ピーナッツ、カシューナッツ、アーモンドと種類が選べますが、私はろくに言葉も発することができず、売り子のお兄さんがたまたま袋に入れていたのを指差し心の中で「それください…」と訴えました。
相手も言葉を発さず「これ?」と差し出してくれました。
目で「いくら?」と聞くと「two」と答えてくれました。
1ドル紙幣2枚渡し、目で思いっきり「ありがとう〜」と伝えたつもりです。
お兄さんもイヤホンで音楽聞いてたっぽいし、ま、大丈夫でしょう。
がっちゃは匂いを嗅ぐだけよん。
私はがつがつ一袋完食してしまいました。
助かったよ、ありがとう。
あたしだっておなかすいたけど、
ママが歩けないんじゃね、がまん。
どうでもいいけど、休んでいる間になんとなく見ていたHalal Food系のベンダー、わりとひっきりなしにお客さんが並んでいたので美味しいのかも…
ナッツ食べたら即シャキーン!かと期待しましたが、意外に回復まで時間がかかりました。
ちょうど夫が帰宅する時間で私に追いついたのでいっしょに帰りました。
帰り道にはだんだん復活してきました。ほっ
つい2、3週前にもこの症状になってしまったので、これにこりて、これからはちょっとでも空腹を感じたらすぐ何かおなかに入れようと思います。
ちっちゃいお菓子や飴でも持ち歩きしようと思います。
大人なんだから、ちゃんと対処しなくちゃね。
…といいつつ、なんだか遠足の小学生のよう。
とほほ。