こっちゃん初バス。
こっちゃんをバッグに入れて移動することが多くなり、母、腰痛なり。
すぐ「だっこ、だっこ」になるこっちゃん。
ちょっとでも積極的に歩いてくれると母、うれし。
数日前、リビングのラグの上に、風太の毛を一本見つけました。
今日、バッグの中のタオルの上に二本見つけました。
…少なっ
晩年風太は薄毛だったので、あまり抜け落ちていないのです。
しかも、なぜか亡くなる数日前、徹底的にカートを掃除し、ベッドカバーも洗っていて、すっきりさっぱり、きれいなもんです。
風太の魂が体を抜け出た後そのまま病院を訪ね、いろいろ確認してもらった後、個室でしばらくの間家族の時間を持たせてもらいました。
私と夫はかわりばんこに風太をだっこしました。
体はまだあったかく、瞳は黒々している。
さきほどどんどん光を失っていった瞳が、光を取り戻したように濡れている。
目が合っている感じがする。
「風太、こっち見てる。私を見てるよ。目が合うよ。」
肉球はまだ柔らかい。
「まだまだ使えそうなのに、もったいない…」
抱きなおすと小さく
「くふ」
と言った。
生きているのかと思った。
だって、いつも抱っこする時出す声といっしょ。
「おふくろ、気をつけて抱いてくれよ」って言う時といっしょ。
でも、単に、体が動いて、漏れた空気だったんだろうね。
私は、風太の脳天のにおいを嗅いだ。
大好きな匂い。生きている時と何ら変わりなく。
おひさまに当たっているような匂い。
風太の油分がついた毛の匂い…
しか〜し!
風太が使っていたタオルも、ベッドも、におわないのです!
いくらスーハースーハーしてみても、まったくもって無臭!
そもそもポメラニアンはあまりにおわない犬種ではありますが。
私はあきらめて、彼が最後に使っていたタオルを容赦なく洗濯できました。
(まだお洋服はそのまんまですが)
ここまで痕跡を残さぬとは…おそるべし、風太。
まさに、
立つ犬、跡を濁さず。